ダナンバレーフィールドセンター  2008/3/21〜2008/03/31

はじめに
当初BRL(Borneo Rainforest Lodge)に行くつもりだったが、部屋が満室で予約できなかった。
それで、BRLの10km東にあるダナムバレーフィールドセンター(DVFC)のテナガザルの音声がどうなのかこの機会に調べるのもいいだろうと考え、DVFCに行くことにした。



事前に、DVFCで調査されている京大霊長研の半谷吾郎さんにメールを送り、現地の地図を送ってもらった。

DVFCでの調査
10kmしか離れていないのに、森の様子はBRLとはずいぶん違っていた。例えば、ダンゴムシ(タマヤスデ)の色が違っていたし、ヤスデも多かった。
写真左がBRL、右がDVFCのもの。土壌の化学成分でも違っているんだろうか?

 

半谷さんが調査されている地域はアクセスが容易でトレイルも細かくあるので、私もそこでテナガザルを追いかけることにした。
フィールドセンターを北側から見る↓。建物の右手奥が調査地。



下図で示したフィールドセンターの建物の南側に広がる原生林が調査地。この網掛けの範囲にテナガザルが2個体(FCグループと呼ぶ)住んでいる。



行動記録
3月21日(金)関空から直行便でコタキナバルへ。KKは晴れ。街の中を散策。
3月22日(土)国内便でラハダトゥへ。定刻に着く。ラハダトゥは快晴。DVFCとBRLの分岐点に10:30。
Field Center到着後、午後に森の中を歩いてみる。
TowerとPlatformを確認。

 Tower  Platform

14:25-17:00まで雨。
半谷さんによると、Spatholobus macropterusというマメ科植物の若葉をレッドリーフモンキーが好んで食べるそうだ。テナガザルも。
葉っぱをちぎって食べてみると、昆布の味がして美味しかった。

 Spatholobus macropterus

夕食時にも1時間半ほど雨が降った。
アシスタント(半谷さんからお借りした)と翌朝6:15に会うことにして寝る。

3月23日(日)ほぼ満月。薄曇り。周辺でモーニングコールなし。
Sharyと一緒にパトロールするがテナガザルは見つからず。Sharyは歩くのが速い。晴れ。13:49から雨。

 右から半谷さんとShary

DVFCの夕食はBRLと比べると品数が少なくシンプルだが、これで十分だ。



ロビーもシンプルで、すぐそばが森なので落ち着く。

 

3月24日(月)周辺でモーニングコールなし。
今日のアシスタントはSyamsudin。
7:27にTower.着。7:30西方でGreatcallあり。
これに反応して地点AでFCグループのDuet Songが始まった。この群れは雄雌2個体。
07:44-07:50までと、08:04-08:54まで。
その一部。



その後、追跡できず。
トレイルで張り込みをしたが見つからず。11:00にロッジへ帰る。
15:55から雨が降り出し、18:00まで。夜は雨なし。

3月25日(火)周辺でモーニングコールなし。
今日はShary。トレイルをパトロールし、張り込みをするが手がかりなし。11:00に帰る。

3月26日(水)
04:35からコール開始。B地点で。アシスタントはSyamsudin。
現場へ走って録音する。
このコールの中で、04:58-06:03まで65min間、南東(N30W)方向約200mの別の雄と鳴き交わす。
コールは06:18に終了。その後、Figの大木で小さな実を食べる。
その近くで、08:04-08:08と08:36-08:44にgreatcallあり。
B地点南東で10:40に見失う。晴れ。

そこで、雄の音声だが、BRLのシギューとはかなり違っていた。連続音に特徴があった。

 Figの実

 Syamsudinと

午後、吊り橋を渡って対岸の森を歩いてみたが、何も現れなかった。

 吊り橋 

3月27日(木)前夜雨なし。
吊り橋の向こうで04:44コール開始。05:00からSaharudinと森へ。
Towerで待機していると、C地点で05:44-06:50までコールがあり、録音する。対岸(N20E)南西方向の雄と鳴き交わす。
コール後追いかけるが、高い木の上を移動し見にくい。08:34見失う。
15時から17時頃まで雨。

 滞在中、部屋にインターネットが配線された

3月28日(金)10:30にDVFCを出る。その後の行動は省略。

感想
フィールドセンターでテナガザルを追いかけるのは難しそうだ。人慣れしていないのが原因だろう。
縄張りが川に挟まれていて、中にトレイルもたくさんあるので、慣れればなんとかなるかもしれないが・・・。

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